毎年恒例の竹取のために鹿児島に行きました。
自分のケーナは自分で作る。
材料も自分にとって求める音色に合う竹を使う。
こだわりといえば、こだわりですが、どちらかというと演奏のストレスを減らすという意味が強いのかもしれません。
自分の力量に合わせた楽器、表現に必要な音色のバリエーションを引き出せる作りと材質そのものの素質。
思い通りに機能する楽器というのは本当に気持ちが良いです。
と、言いつつも今使っているケーナはメインになってから7年くらいです。
その間、なかなか完璧な材料に出会えず、自分のメインケーナを作る気になれずにいました。
ですが今回はなんか違う気がする!
いい竹が取れた!
それも栃木での出会いからホウライチクの畑にたどり着くというご縁。
話は半年さかのぼりますが、昨年の夏に栃木の若山農園という映画などでも使われるような美しい竹林を管理されている農園で、七夕イベントで演奏させていただいたのですが、その社長さんの紹介で、鹿児島で竹に詳しい人がいて、と紹介していただきました。
竹文化研究科(愛竹家)という肩書の橋口博幸さん。
全国、または海外各地での竹のイベントなどに携わる方です。
たまたま今回の竹取の日程中にお会い出来るチャンスがあり、知り合いのホウライチクを育てていた農園という場所を紹介していただきました。
まさにホウライチク農園!
ホウライチクに囲まれ大興奮!
久しぶりに本気で走りまわりました。
文字通り走りました(笑)
橋口さんには、ホウライチクでこんなに興奮している人は初めて見た、とお褒めの言葉をいただき、またホウライチクを使う人がいないという事で、何かに利用できないものかと考えていたところだったそうです。
現在鹿児島で唯一ホウライチクで物を作る職人さんは、日置市の「み」というザルのような籠のような物をつくる80代の職人さん1人のみとの事でした。
なんと勿体ない、、、
こんなに素晴らしい竹なのに。
農園にはいろいろなサイズのホウライチクがあり、ケーナ にちょうど良い物を採らせていただきました。
農園自体は3年ほど前に辞めてしまったとの事でしたが、管理が完璧だったために、今もある程度綺麗な状態で、竹も美しく自生していました。
本当は僕自身も時々管理させていただけたらよいのですが、鹿児島に通いたい気持ちです。
結果は乾燥後に分かるのですが、手応えはバッチリで今から楽しみでなりません。
さて、鹿児島に行くとやはり楽しむべきは食です!
鹿児島ラーメン、豚肉、新鮮魚介、鶏肉、野菜などなど、、、
美味しすぎる。。。
せっかく竹取で走り回ったのに、それ以上に食べてしまった気がする、、、
ま、反省は後でしよう^_^
久しぶりの友人、ケナ友にも会えたし、コンサートをさせていただいていた可否館さんにも行けたし、充実の3日間でした。
鹿児島の竹取りの師匠には今回お会いできず、、、残念でしたが、少し竹の目利きも師匠に近づけたのかなぁ?
まだ師匠の「竹が呼ぶ」の域には達してはおりませんが、、、
しかし、師匠クラスになると、みんな同じ事を言います。
千葉の師匠も竹の探し方は?の問いに、やはり「竹が呼ぶんだよねぇ~」と。
僕レベルでは全く参考になりませんが、その背中の大きさは伝わります。
まだまだ精進です!
ちょっと長くなってしまったのでこの辺で。
鹿児島楽しい!!
今度はコンサート開催したいなぁ。。
またね鹿児島!!